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ひとりでてくてくと

一人でゆく旅、登山、読書、映画、料理などなど

ニュースな現場「青森県・六ケ所村に行ってみた」

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東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故が起きる3年近く前の旅行の記録だ。
しかし、記憶が曖昧なのでメモ程度にしておく。

2008年9月、青森県にある六ケ所村。
ここには、原発から出た放射能廃棄物を再処理して再び燃料として使うことができるという核燃料サイクルの「夢の工場」がある。

現在(2017年4月)、その核となる高速増殖原型炉「もんじゅ」の相次ぐトラブルなどで、客観的に見ても、ほぼその夢は潰えたいってもいいかもしれない。

専門的なことは、専門なサイトに任せておこう。

日本原燃
http://www.jnfl.co.jp/ja/business/about/cycle/summary/

原子力資料情報室 
http://www.cnic.jp/knowledgeidx/rokkasho

当時、20代だった私は、本当にそんな夢のようなことがあるならすごいなと思い、現地に行ってみることにした。

きっかけは簡単なことで、ちょっとした原子力への興味と、ちょうどその時、高村薫『神の火』を読んだことに他ならない。

ちなみに、原発に対する私のスタンスは、事故ったときのリスクが大き過ぎるので、
できれば、脱原発は徐々に進めた方がいいのではという感じだ。

さて、現地である。
当時、遅い夏休みをとって、青森を旅行した。
六ケ所村を訪問するだけではなく、酸ヶ湯温泉にもついでに行こうというのが目的。

東京から新幹線で青森まで行き、酸ヶ湯温泉で一泊し、翌日、六ケ所村まで足を伸ばした。六ケ所村は非常に遠く、本州のほぼ最北端にあたる。

最寄りの駅(確か野辺地駅だったがあいまい)でタクシーを捕まえると、中年女性の運転手だった。

六ケ所村の再処理工場にあるPR館に行きたいと伝えると、「わざわざどこから来たの」と聞かれ、「東京」と答えると、「何にもないところだよ」との答えが返ってきた。

ほぼ一直線の道をタクシーで向かう。9月だったがまだまだ日差しの強い暑い夏だった。30~40分走るとPR館に到着。運転手から帰りも迎えに来ますよとの申し出を受けたが、付近も歩いてみたかったので断った。

しかし、これがのちに後悔を招くことになる。

PR館は巨大で遠くから緑の煙突のようなものが見え、非常に仰々しい印象があった。

PR館に入ると、カラフルな制服を来た若い女性がにこやかな笑顔で迎えてくれた。
ただ、館内は平日とあってか、私以外、誰一人客はおらず貸し切り状態だった。

館内には、原子力サイクルの模型や、ウラン鉱石、イエローケーキなどもあり、興味深く見学をした。

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特に解説員もいるわけでもなく、館内に人の声はなく、音声の解説などが響いていた。

いくつか写真をとり(確か自由に写真を撮ってよいはずだった)、核燃料サイクルの動画などを見て、1時間ほどで退出した。

感想としては、あまり積極的にPRをしたい印象は受けず、受け付けのお姉さんもどういうモチベーションで働いているのだろうと思った。

その後、PR館の東に位置する六ケ所村というのはどんな場所が行ってみたかったので、無謀にも徒歩で行けるのではと思い、歩くことにした。

このような再処理施設があることを住民の人はどう思っているか、聞きたいなと思ったからである。

だが、あまりに処理施設と村の距離はありすぎた。

バイパス沿いをひたすら歩くのだが、まっすぐな一本道で2時間歩いてもつかず、照り付ける太陽が熱く、これは大変なことをしてしまったと思った。

さらに1時間ほど歩いたが、村に着く気配はなくこれは大変なことになったと思い、バイパスをタクシーが通らないか注意深く歩いていた。

そして30分ほどしたらタクシーが目につき、大きく手を振った。

タクシーは止まり、運転手は「あんなところで何していたの」と笑った。
私は説明すると「田舎の距離感をなめちゃだめだよ」という趣旨のことを言われた。

帰り際、タクシーは六ケ所村を通って、最寄りの駅まで運んでくれた。
窓から見る六ケ所村はいわゆる普通の田舎で、あまり人も歩いていない印象だった。

福島原発の事故後、国策として進む原子力再処理施設の行方は暗澹たるもので、大きくPRもしたいことだろうが、当時は胡坐をかいてPR館もおざなりになっていた、今思えば、そんなような気もする旅だった。

ちなみに、酸ヶ湯温泉は非常に気持ちよかったが、気持ち悪かったのが、ここは一部の時間で混浴なのだが、その混浴の時間をずっと待っている
一団(もちろん男たち)がいたことだ。

のちに調べると、そういう混浴の温泉で堂々と「のぞき行為」をすることを趣味的にする人がいるのだそうだ。(2017年4月)